10.09.2009

空気人形という映画

日本で住んでいる私にとって、最も今を現わした映画だとおもったし、ずっと感じて来たことを最もストレートに、直視しさせてくれた、つまり、何も隠し事も無く今自分達が直面していることを現わしていると思った。この今の世界での新たな挑戦の示唆になると思う。

自分の誕生はこの世に意味があるのか、みんなに歓迎されているのか。それとも、みんな感情のない空気人形として、意味を考えたりせずに単純に仕事をして生きて行くことが利口な生き方なのだろうか。

私は可能な限り意味を見出だして生きて行くことが感情をもつ人間として健康的で健全な生き方だと思う。それにはいろいろなチャレンジがあって、乗り越えて行く価値があるし、それを知らぬ振りをして生きて行く時間は無くさなければならないと思う。

どうすれば人間本来の生き方が出来るのか。それが出来ている人は生き生きとした輝きを持って生きていると思うし、そのためには、こころに、理想に繋がるイノベーションを起こして行かなければならないと考えています。お金と地位のためにそれを犠牲にすることが利口な生き方と割り切って活発に生きて行ける?そんな時代があったとしても、それは終わってしまったと思っています。

そういうことを考えたり感じたりするのに、この映画はあまりにもというか本当にストレートだった。

(後日)今日もう一度この映画を見た。あまりにも印象的だったし、自分にとってどういう意味があるのかもっと知りたかったから。主人公の空気人形はなぜ最後に自ら死を選んだのだろう。もう愛する人がいなくなってしまったからだろうか。理由は分からないが、私は彼女が感情を持ったことで空気的な存在から全く対極の存在にまで成長したのだと感じた。つまり、死というものさえ正面から接っし感じることのできる感情を持ち得たのだと。

映画を見ていて誕生日の話になったとき、今日は自分の誕生日でもあることを意識し、うれしくもなった。誕生について考えるすばらしい映画と日のめぐり合わせに。

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