7.13.2009

私は日本人。

『・・・ネットの活用が遅れているのが行政や医療、教育などの公的な部門だ。個人情報保護の問題が足かせになっているとし、興味深いデータを示した。パソコンへの侵入被害は先進国で日本が一番低いのに対し、ネットに対する不安感は日本が飛び抜けて高いという点だ。
 ネットへの不安と活用度との間にも相関関係がある。グラフで示すと、安心と感じているデンマークやスウェーデンなどでは活用が進んでいるが、日本はその対極に位置し、ネットに対する潜在的な不安が活用を妨げているという。・・・』

今日の新聞記事からのものですが、これを読んでいてやっぱりそうなんだという感じがしました。というのは、豚インフルエンザのときのことや、未だに根強い銀行預金信仰のことがこころに残っているからです。なぜそんなにも一律に不安に陥りやすいのか。少し極端な性質のように思います。

今年のインフルエンザのときは、全国的にマスクが足りなくなるくらい多くの人がマスクを着用していましたが、たとえばアメリカでは患者数の多い地域でもマスクをしていた人はそれほど多くなかったようです。

資産運用では日本人は銀行に預けていないと安心できないので、安い利息に関係なく生涯を通して、銀行中心の資産運用(運用といえるのかわかりませんが)をしてしまうようです。

これは、日本人が他の国の人よりも賢明だからではなくて、リスクとの付き合い方が下手というか、不健康だからと思ってしまいます。改善策を考えつつも何らかの原因(根っからの性質?)で、不安を伴う偏見を払拭できず、ズルズルと今までして来た通りのやり方(或いは周りの人と同じやり方)になってしまっているように思います。いずれはその悪循環に身をもって気づき少しずつ変わっていくと思いますが。

インターネット、経済、医療などについて起こる事実を客観的に見極めて、偏見や感情になるべく左右されず、健全な行動に移せるようにと思いますが日本人には一筋縄には行かないことが多いです。もしかしたら、スポーツでのプレッシャーに弱いといわれるのも根っこは同じなのかもって思います。
リスクや不安材料をどう受け止めて、事実に基づく健全な行動にどうつなげるのか。自分の行動を少し離れたところから診て見たいと思います。