4.13.2011

日本を見る目

日本を見る目「称賛」から「不信・違和感」へ 
危機管理の理念に差
2011/4/9 日本経済新聞 
 東日本大震災の発生から11日で1カ月。海外の政府やメディアは当初、忍耐強く整然と対処する被災者に称賛を送った。ただ日本政府が原発事故収拾に手間取り影響が海外にも広がると、世界のまなざしは変化。日本の対応の遅さや情報開示不足への不信や違和感を示し始めた。危機管理をめぐる内外の理念の違いも浮き彫りになっている。
 目立つのは、日本と海外各国との事態認識や対処方法の違いだ。米政府はより深刻な状況に備えて、日本に住む自国民に対して日本政府の避難指示範囲(原発から半径20キロ)より広い同80キロを勧告。米インターナショナル・ヘラルド・トリビューン紙は「迅速な動きが肝要なのに、日本は対処できていない」との匿名の米政府高官の声を伝えた。
 米軍は放射能災害に対応できる特殊部隊も投入。自国での突発事態に備えるはずの「虎の子部隊」の派遣は「地球規模の災害になっているのに当事者能力を発揮できていない日本政府へのいらだちの表れ」(日米軍事筋)との声もある。
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この記事を読んで、「国民一人一人のモラルは高いけれど、組織としては駄目という事だと思う。」と言っている人がいますが、私もその通りかもと肯きました。すごく日本の一面が現れている結果だと思います。今日本では、政府も企業も他の団体もこの言葉に集約されるのではと思います。毎年年末に今年を表す言葉が出ますが、直接的な地震・津波に関する言葉よりも相応しいくらいだと思います。要するにリーダーが不在だということですが、同時にアメリカのケネディ大統領の言葉を思い出しました。
And so, my fellow Americans: ask not what your country can do for you–ask what you can do for your country.
だからこそ、米国民の同胞の皆さん、あなたの国があなたのために何ができるかを問わないでほしい。あなたがあなたの国のために何ができるかを問うてほしい。